広島東洋カープのケムナ誠投手が2026年10月24日、球団から来季の契約を結ばない旨(戦力外通告)を受けました。
かつて3年連続で40試合以上に登板し、ブルペンを支えた実績を持つ大型右腕に一体何があったのでしょうか。
この記事を読むと、ケムナ誠投手の基本プロフィールや経歴、全盛期の活躍と年俸推移、怪我に泣いた現在のコンディション、そして「NPB現役続行」を目指す今後の進路が明確に分かります。
ケムナ誠投手のプロフィール・経歴
まずは、ケムナ誠投手の基本プロフィールや生い立ち、広島東洋カープとの深いゆかりについて整理していきます。
基本プロフィール
| 本名 | ケムナ ブラッド 誠(Brad Makoto Kemna) |
| 生年月日 | 1995年6月5日(31歳)2026年10月現在 |
| 出身地 | アメリカ合衆国ハワイ州生まれ、宮崎県日南市育ち |
| 身長・体重 | 190cm / 96kg |
| 投打 | 右投右打 |
| ポジション | 投手(救援・中継ぎ) |
| プロ入り | 2017年ドラフト3位 |
アマチュア時代からドラフト指名まで
アメリカ人の父と日本人の母の間にハワイで生まれたケムナ投手は、3歳で日本に移住し、5歳から高校卒業まで宮崎県日南市で育ちました。
小学6年で野球を始め、日南市立油津中学校では軟式野球部に所属。
宮崎県立日南高校へ進学後、2年時から硬式野球部に入部し、3年春に本格的に投手へ転向しました。
その後、日本文理大学へ進学すると2年春からリーグ戦に登板。先発・中継ぎ・抑えのすべてを経験し、4年秋には150km/h超の力強い直球を武器にスカウトの注目を集めました。
そして2017年のNPBドラフト会議にて、広島東洋カープから3位指名を受け、契約金5,000万円、年俸700万円(推定)でプロの門を叩きました。
カープとの深いゆかり
ケムナ投手と広島カープの間には、運命とも言える深い縁が存在します。
幼少期からカープの春季キャンプ地である「日南市天福球場」に毎日のように通いつめていました。
さらに高校卒業間近には、キャンプ中にカープの選手やスタッフへ昼食を提供する地元ラーメン店「直ちゃんラーメン」でアルバイトをしていた経験もあります。
幼い頃から間近で憧れ続けていた球団・カープへの入団は、本人にとっても感無量のものでした。
ケムナ誠の年俸推移と1軍での成績
プロ入り後、ケムナ投手は恵まれた体格を活かした力投でブルペンの一角へと成長を遂げました。
3年連続40試合登板を果たしたセットアッパー時代
プロ初登板を果たした2019年を経て、本格ブレイクを果たしたのがプロ3年目の2020年です。
中継ぎとして41試合に登板し、11月5日の巨人戦で嬉しいプロ初勝利を記録。
シーズン終盤には勝ちパターンの一角にも抜擢されました。
以降、2020年から2022年にかけて3年連続で40試合以上に登板し、過酷な救援陣を支え続けました。
特に2022年は43試合に登板し、4勝0敗14ホールド、防御率3.20の優れた成績をマーク。
シーズン終盤には13試合連続無失点を記録するなど、ブルペンになくてはならない存在として輝きを放ちました。
年俸と成績の推移(推定)
1軍での貢献度に比例して年俸も右肩上がりに上昇し、全盛期には2,700万円に達しました。
これまでの通算成績と推定年俸の推移は以下の通りです。
| 1軍登板数 | 勝敗・ホールド | 防御率 | 推定年俸 | 備考 | |
| 2018年 | 0試合 | — | — | 700万円 | ルーキー年 |
| 2019年 | 1試合 | 0勝0敗0H | 0.00 | 700万円 | 1軍初登板 |
| 2020年 | 41試合 | 1勝1敗11H | 3.88 | 800万円 | 勝ちパターン定着 |
| 2021年 | 40試合 | 2勝2敗12H | 4.58 | 1,900万円 | 2年連続40試合登板 |
| 2022年 | 43試合 | 4勝0敗14H | 3.20 | 2,700万円 | 3年連続40試合登板(キャリアハイ) |
| 2023年 | 24試合 | 2勝0敗1H | 3.71 | 2,700万円 | シーズン後に右肘手術 |
| 2024年 | 5試合 | 0勝0敗0H | 1.80 | 2,100万円 | リハビリを経て1軍復帰 |
| 2025年 | 0試合 | — | — | 1,600万円 | 1軍登板なし |
| 2026年 | 0試合 | — | — | 1,600万円 | 1軍登板なし・戦力外通告 |
プレースタイル
190cmの恵まれた超大型体格から投げ下ろす角度抜群のストレートは、最速153km/hを計測。
重みのある直球に加え、落差の大きいパワフルな縦のカーブを織り交ぜる組み立てで、相手打者をねじ伏せる力強いピッチングが魅力です。
ケムナ誠の「現在」・ 度重なる怪我と登板機会の減少
順調なキャリアを歩んでいたケムナ投手ですが、近年は度重なる怪我に苦しめられることとなりました。
右肘の手術と離脱
2023年シーズンも開幕1軍入りを果たし、24試合に登板していたものの、シーズン途中に体調を崩して8月に登録抹消。
同年9月に群馬県内の病院にて「右肘関節内遊離体、および骨棘切除」の手術を実施しました。
長年チームの救援陣を支え続けてきた腕にかかった負担は大きく、肘のコンディションを取り戻すための苦渋の決断となりました。
直近(2025年・2026年シーズン)の登板状況
手術を経て迎えた2024年シーズン、5月に268日ぶりの1軍復帰を果たし、1回無失点(最速153km/h)と元気な姿を見せたものの、同年の1軍登板は5試合にとどまりました。
その後、2025年・2026年の直近2年間は度重なるコンディションの不良もあり、1軍での登板機会を得ることができませんでした。
2026年シーズンはファーム(2軍)で24試合に登板し、3勝4敗、防御率5.33という成績にとどまっていました。
広島からの戦力外通告と今後の進路(どうなる?)
実績ある救援右腕の戦力外通告を受け、ファンの間では驚きと今後の進路に対する強い関心が寄せられています。
2026年10月24日に戦力外通告
広島東洋カープ球団は2026年10月24日、ケムナ誠投手ら6選手に対し、来季の契約を結ばない旨(戦力外通告)を正式に通達したと発表しました。
球団若返りの方針や近年の登板機会減少が背景にあると見られます。
本人のコメントとNPB現役続行の意思
戦力外通告を受けたものの、ケムナ投手の中に「引退」の二文字はありませんでした。
本人は明確にNPBでの現役続行を強く希望しています。
通告を受けた際、ケムナ投手は次のような胸を打つコメントを残しています。
「ユニホームを着てマツダのマウンドに帰ってきたい」
育ててもらったカープへの深い感謝とともに、他球団で結果を出し、対戦相手としてであっても再びあの思い入れ深いマツダスタジアムのマウンドに立ちたいという、熱い執念と情熱が伝わってきます。
今後の可能性(他球団獲得やトライアウト)
今後は他球団からのオファーを待ちつつ、NPBでの現役続行を模索していくことになります。
190cmから投げ下ろす最速153km/hの直球と縦のカーブは、コンディションさえ万全であれば十分に通用する強力な武器です。
特にリリーフ陣の層を厚くしたい球団や、実績ある中継ぎ投手を補強したいチームにとって、ケムナ投手の復活にかける価値は十分にあります。
まとめ
最後に、ケムナ誠投手のこれまでの歩みと現状についてポイントをまとめます。
- 2017年ドラフト3位で広島に入団。
幼少期から通った日南キャンプ地ゆかりの投手としてファンに愛された。 - 2020年〜2022年に3年連続で40試合以上に登板。
勝ちパターンも任されるなどブルペンの中核として大活躍。 - 2023年の右肘手術以降は怪我に苦しみ、直近2年間は1軍登板から遠ざかっていた。
- 2026年10月24日に戦力外通告を受けるも、NPB現役続行を強く希望し「マツダのマウンドに帰ってきたい」と意気込んでいる。
かつてカープの救援陣を支えた男が、度重なる怪我を乗り越えて再びプロのマウンドで躍動する日は来るのか。
新天地での復活を目指すケムナ誠投手の今後の挑戦から目が離せません。


