【午後ロー】『許されざる者』クリント・イーストウッドは山田康雄【声優】

雑記

9月4日(木)テレ東 13:40-15:40 午後のロードショーで『許されざる者』が放送されます

この映画を観るなら、クリント・イーストウッドの吹き替えに注目しない手はありません。

山田康雄氏が声を当てたことで、「イーストウッドといえば山田康雄」という黄金の組み合わせが生まれたのです。

許されざる者

『許されざる者』は、巨匠クリント・イーストウッドが監督、主演を務めた1992年の西部劇映画です。
第65回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む4部門を受賞した傑作として知られています。

物語の舞台は1881年のワイオミング州。

かつては冷酷な殺し屋として恐れられた主人公のウィリアム・”ビル”・マニー(クリント・イーストウッド)が、愛する妻との出会いを機に足を洗います。

マニーと妻は二人の子どもに恵まれ、貧しいながらも細々と生活していました。
しかし農業はうまくいかず、一家はひどい貧困にあえいでいました。

しかし、かつての悪名を知る若きガンマンが、賞金稼ぎの話を持ち込んできたことで、彼は再び銃を取ることになります。

引退した男が再び暴力の世界に足を踏み入れる様子が、単なるアクション映画とは一線を画す重厚なテーマで描かれています。

西部劇の終焉を描いた作品とも評されるこの映画は、ぜひ一度観てほしい名作です。

クリント・イーストウッドの吹き替えはもちろん山田康雄

クリント・イーストウッドの吹き替えといえば、多くの方が山田康雄氏を思い浮かべるでしょう。
その関係は、イーストウッドの出世作であるドラマ『ローハイド』から始まり、山田氏が亡くなるまでほぼすべての作品を担当しました。

しかし意外なことに、山田氏本人は生前、「『ローハイド』の頃のイーストウッドはナイーブな青年だったけど、その後の彼はどんどん男臭い俳優になったから、軽い僕には合わない」と語っていたそうです。

それでも、誰よりもイーストウッドを深く理解していたことがわかるエピソードが残っています。
映画『ルーキー』の吹き替え収録時、台本を見た山田氏が「これはイーストウッドのセリフじゃない!」と即座に見抜いたというのです。

好き嫌いを超えたところで通じ合う特別な関係があったのでしょう。
山田氏自身も、収録でイーストウッドと会うと「なぜかホッとする」と語っていました。

2人は『ローハイド』のキャストが来日した1962年に一度だけ対面し、その後しばらく文通をしていたという逸話も、2人の特別な絆を物語っています。

ダーティハリーシリーズ

山田康雄のクリント・イーストウッドといえば、『ダーティハリーシリーズ』を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか。

山田氏が吹き替えを担当したハリー・キャラハン刑事は、サンフランシスコ市警の刑事であり、悪党たちからは「ダーティハリー」という通り名で恐れられています。

犯罪者を逮捕するためなら、少々強引な手段もいとわない、いわゆる「アウトロー」な刑事。

時には、法で裁けない犯人に自らの手で制裁を加えることもあります。
そのハリーのセリフ、「Go ahead, make my day.(やれよ、楽しませてくれ)」は、山田氏の迫力ある声と相まって、映画史に残る名台詞として語り継がれています。

「クールでアウトロー」というハリー・キャラハンのイメージは、山田氏の軽快さと力強さを兼ね備えた唯一無二の吹き替えによって、より魅力的に完成されたと言えるでしょう。

まとめ

山田康雄氏が演じたクリント・イーストウッドは、単にセリフを日本語に置き換えるだけでなく、そのキャラクターに深みと説得力を与え、日本の観客に強い印象を残しました。

『許されざる者』を観るときは、山田氏の声に耳を傾けてみてください。
イーストウッドの演技と山田氏の吹き替えが一体となり、この映画の魅力をさらに引き立ててくれるはずです。

このブログを読んで、少しでも『許されざる者』に興味を持っていただけたら嬉しいです。

ぜひ、9月4日の放送を楽しみにしてください。

『許されざる者』

  • 放送日: 9月4日(木)
  • 時間: 13:40 -15:40
  • 放送局: テレビ東京 「午後のロードショー」

タイトルとURLをコピーしました