10月29日 水曜 19:00 ~TBSで放送される
「巷のウワサ大検証 それって実際どうなの会 」で
「ロストボール」を回収したら
どれくらいの価値がある?かの検証が行われるようです。

ロストボールといえば、もちろんゴルフのプレイ中
林や池の中に入って拾えなくなったボールのことです。
確かに放っておいたらもったいないのですが
それを拾っていくらになるか?を考えたことはありませんでした。
調べてみると、ロストボールの回収の仕事は以前からあって
とても過酷な仕事でもあるようなのです。
とはいえ、「回収したボールの価値は?」と言われると気になりますよね。
バイトでできるのか?
儲かる仕事なのか?
ということで
今回は「ロストボール回収の仕事」について深掘りしてみます!
まずは拾ったボールの価値と現金化経路から
「ロストボール」と一口に言っても、その価値は
「状態」と「ブランド」によって、かなりの差がでます。

ボールの状態別・買取相場
- 汚れたボール   - (未洗浄・銘柄混合)回収したままの
 泥や藻が付着した状態のボールです。- 専門の再生業者へ「まとめ売り」する場合
 1個あたり10円~30円程度が相場です。
 重さ(キロ単位)で買い取られることもあります。
 
- 専門の再生業者へ「まとめ売り」する場合
 
- (未洗浄・銘柄混合)回収したままの
- きれいなボール   - (洗浄済み・銘柄混合)洗浄され、傷が少ないものの
 特に人気ブランドではないボールです。- これらは主に練習用ボールとして販売され
 1個あたり50円~100円程度の価値になります。
 
- これらは主に練習用ボールとして販売され
 
- (洗浄済み・銘柄混合)洗浄され、傷が少ないものの
- きれいなブランド品   - (Aランク品)洗浄済みで傷がほとんどなく
 「Titleist Pro V1」や「SRIXON Z-STAR」などの
 人気ブランド・モデルのボールです。- これらは「Aランク」や「美品」として高値で取引され
 1個あたり300円以上の価格がつくことも珍しくありません。
 
- これらは「Aランク」や「美品」として高値で取引され
 
- (Aランク品)洗浄済みで傷がほとんどなく
主な現金化経路
- 専門の買取・再生業者への売却(最も一般的なルート)
- 回収業者はゴルフ場から回収した大量のボールを
 洗浄・再生を行う専門業者へ売却します。
 手間がかからない反面、利益率は低くなります。
 
- 回収業者はゴルフ場から回収した大量のボールを
- ネットオークション・フリマアプリでの個人販売
- 回収者が自ら洗浄・選別を行い
 「メルカリ」や「Yahoo!オークション」などで
 直接消費者に販売するケースです。
 手間はかかりますが、状態の良いブランド品を選別して売れば
 業者に売るよりもはるかに高い利益を得ることができます。
 
- 回収者が自ら洗浄・選別を行い
- ゴルフショップへの卸し
- 自ら洗浄・選別した高品質なボール(Aランク品など)を
 中古品として取り扱ってくれるゴルフショップへ卸すルートです。
 
- 自ら洗浄・選別した高品質なボール(Aランク品など)を
こんな売られ方も‥
田舎のコンビニには近くのゴルフ場で回収されたロストボールが地元の取れたて野菜みたいなノリで売られている pic.twitter.com/BOoZeSJh1F
— Tys Tkmr (@tkmr_tys) July 23, 2023
茨城の山の方のコンビニ🏪アルアル
— Yama×OH (@Yamaoh8) February 28, 2024
ロストボールの販売棚が半端ない😆 pic.twitter.com/IuQ9aZeLTx
ロストボールを拾うのは、どんな人たち?
ゴルフ場の敷地内にあるロストボールは、
そのゴルフ場の所有物(または管理物)です。
許可なく敷地内に入り、ボールを持ち去る行為は、
「窃盗罪」や「建造物侵入罪」に問われる可能性のある犯罪行為です。
ゴルフ場で見つけたロストボールの持ち去りはやっぱり犯罪! 起訴 …だって。
— ゴルフ初心者練習中@相互フォロー (@golf_beginnerx) March 18, 2023
ロストボールの回収は、必ずゴルフ場の許可を得た
「プロフェッショナル」が行っています。
1. 専門の回収業者
ロストボールの回収、洗浄、販売を専門に行う「法人(会社)」です。
ゴルフ場と年間契約などを結び
定期的にコースを巡回してボールを回収します。
多くは、回収したボールの売上の一部をゴルフ場に納める
あるいは契約金を支払うといった形でビジネスが成立しています。
2. 業務委託の個人
ゴルフ場から直接、または上記の専門業者から
「業務委託」という形で依頼を受け
個人事業主として回収作業を請け負う人たちです。
「陸上(林や茂み)専門」の人もいれば
後述する「ゴルフボールダイバー」もこの形態に含まれることが多いです。
ゴルフボールダイバー

前職はゴルフボールダイバーという仕事だった。ゴルフ場の池からゴルフボールを拾う職業だ。潜水服とボンベを着用して集めたボールを販売するのだが、潜水士の国家資格が必要になる。受験料は6,800円だったが、この資格のおかげで年収1千万円を超えることもあった。ただ、冬は身体にこたえた。
— 田中泰延 (@hironobutnk) September 12, 2022
ゴルフボールダイバーとは?
その名の通り、ゴルフコースの「池」に潜り
水中に沈んだロストボールを回収することを専門とするプロのダイバーです。
彼らは単なる回収者ではなく、国家資格である
「潜水士」の免許を保持している必要があります。
ウェットスーツやドライスーツ、酸素ボンベ、水中ライトといった
本格的な潜水装備を身につけ、池の底に沈殿したボールを手探りで回収します。
それ以外の回収者との違い
- 陸上の回収者
- 場所
- 林、茂み、OBゾーンなど(陸上)
 
- 技術
- 体力、忍耐力、土地勘。
 
- 危険度
- 場所により幅が広い
 (傾斜地での転倒、害虫や蛇などのリスクなど)。
 
- 場所により幅が広い
- 回収量
- 1日かけて数百個程度
 (状況により異なります)
 
- 1日かけて数百個程度
 
- 場所
- ゴルフボールダイバー
- 場所
- 池、湖(水中)
 
- 技術
- 潜水士免許、高度なダイビング技術。
 
- 危険度
- 非常に高い。
 池の底は視界ゼロのヘドロであることが多く
 ロープやゴミに絡まる危険、冷水による体調不良など
 常に危険と隣り合わせです。
 
- 非常に高い。
- 回収量
- 池はボールの”宝庫”です。
 一度の潜水で数千個のボールを回収することも可能であり
 陸上とは比較にならない量を回収できます。
 
- 池はボールの”宝庫”です。
 
- 場所
やってみたいと思ったら
仕事の種類
- アルバイト
- 「ロストボール 回収」で求人を探した場合
 数は少ないですが、アルバイトもあります。
 希望の地域や条件がある場合は、根気よく探す必要がありますが
 ゴルフボールダイバーのように儲かるイメージはありません。
 
- 「ロストボール 回収」で求人を探した場合
- 専門業者の契約スタッフ
- ロストボール 回収の専門業者と契約し
 現場で回収作業を行います。
 アルバイトというよりは、業務委託や契約社員の形態が多いです。
 体力と根気、そして害虫などが平気なタフさが求められます。
 また、ロストボール 回収の専門業者は、求人が極端に少ないので
 希望する場合は、見つける根気が必要になります。
 儲けの面でいうと、受け持つ範囲で上下しそうですが
 過酷さを考慮すると、決して割のいい仕事ではないと言えそうです。
 
- ロストボール 回収の専門業者と契約し
- ゴルフボールダイバー(専門職)
 これは「やってみたい」とすぐにできる仕事ではありません。
 まず「潜水士」の国家資格を取得し、ダイビングスキルを磨いた上で
 専門業者に所属するか、個人でゴルフ場と契約する必要があります。
 非常にハードルが高い専門職です。
重要な注意点
- 絶対に無許可で拾わない
- 繰り返しになりますが、ゴルフ場の許可なくロストボールを拾うことは犯罪です。
 「お小遣い稼ぎ」の感覚で他人のゴルフ場に入ることは絶対にやめましょう。
 
- 繰り返しになりますが、ゴルフ場の許可なくロストボールを拾うことは犯罪です。
- 過酷な労働環境
- ロストボール回収は「きつい・汚い・危険」の3Kが揃う仕事と言われることもあります。
 陸上は夏場の暑さや害虫、冬の寒さとの戦いです。
 水中(ダイバー)は前述の通り、常に危険が伴います。
 
- ロストボール回収は「きつい・汚い・危険」の3Kが揃う仕事と言われることもあります。
- 「儲かる」とは限らない
- テレビ番組では「〇〇円稼いだ!」と華々しく取り上げられるかもしれませんが
 それはAランクのボールを大量に回収できた場合や
 ダイバーのような専門職の話です。
 陸上回収やボール仕分け作業は、時給換算すると他のアルバイトと変わらないか
 むしろ過酷さに見合わないケースもあります。
 
- テレビ番組では「〇〇円稼いだ!」と華々しく取り上げられるかもしれませんが
まとめ
今回は、10月29日の「それって実際どうなの会」をきっかけに
「ロストボール回収の仕事」について深掘りしました。
わかったこと
- ロストボール回収は、ゴルフ場の許可を得た
 「専門業者」や「契約した個人」が行うプロの仕事である。
- 一般人が許可なく回収する行為は「窃盗」にあたる犯罪である。
- ボールの価値は状態により異なり
 汚れたボールは1個10円程度だが
 Aランクのブランド品は300円以上になることもある。
- 特に池に潜る「ゴルフボールダイバー」は、
 潜水士の資格が必要な危険な専門職だが
 一度に大量のボールを回収できる。
- アルバイト募集は「回収作業」よりも
 倉庫での「洗浄・選別作業」の方が多い傾向にある。
番組でどのような価値検証がされるのか楽しみです。
では。
ロストボール回収会社の社長の動画です。

 
  
  
  
  



回収したボールがどのように売られていくのか?
その価値と経路を見てみましょう。