『龍が如く』シリーズの生みの親である名越稔洋氏が設立した「名越スタジオ」が、2026年10月31日の株主総会により解散決定となりました。

期待を集めていた大型新作『GANG OF DRAGON』の行方はどうなるのでしょうか。
この記事を読むことで、名越スタジオ解散の詳しい経緯や真相、注目の新作『GANG OF DRAGON』の発売の見通し、そしてSNS上のリアルなネットの反応や業界分析が丸わかりになります。
名越スタジオ解散の概要とこれまでの経緯
ゲーム業界に大きなショックを与えた今回の解散劇。
まずは、官報で明らかになった決定事項と、スタジオ設立から解散に至るまでの詳細なタイムラインを整理して解説します。
株主総会での決議と官報掲載
2026年11月2日発行の内閣府官報(号外 第240号)にて、名越スタジオの解散公告が掲載されました。
公告の記載によると、2026年10月31日に開催された株主総会の決議によって正式に会社解散が決定。
代表清算人には森永実氏が就任しています。
2021年から2022年にかけてのスタジオ立ち上げから約5年弱で、名越スタジオはその歴史に幕を下ろすことになりました。
設立から解散に至る経緯(タイムライン)
名越スタジオは、セガで『龍が如く』『スパイクアウト』『スーパーモンキーボール』などのヒット作を多数生み出した名越稔洋氏が、セガ退社後に立ち上げた開発スタジオです。
中国のゲーム大手NetEase Games(ネットイース)から100%の出資を受け、世界市場をターゲットにした高品質なハイエンドゲームの開発を目指していました。
しかし、2026年に入り状況は一気に暗転します。
これまでの経緯を以下の表にまとめました。
| 出来事・経緯の概要 | |
| 2021年〜2022年 | NetEase Gamesから100%出資を受け「名越スタジオ」設立。 |
| 2025年12月 | 世界的なゲーム表彰式「The Game Awards 2025」にて デビュー作『GANG OF DRAGON』を正式発表。 |
| 2026年2月17日 | 公式X(旧Twitter)の更新がこの日を最後にストップ。 |
| 2026年3月 | 親会社NetEaseからの資金提供打ち切りが報道される。 名越稔洋氏や佐藤大輔氏ら役員が退任。 |
| 2026年4月〜5月 | 公式YouTubeチャンネルの削除や公式サイトの閉鎖が相次ぎ発生。 開発スタッフの退職・離脱が本格化。 |
| 2026年10月31日 | 株主総会にてスタジオの解散が決議される。 |
| 2026年11月2日 | 官報に解散公告が掲載され、正式に世へ解散が知れ渡る。 |
華々しい新作発表からわずか数ヶ月後には親会社の撤退報道が流れ、そこから加速度的にスタジオの解体が進んでしまったことが分かります。
注目作『GANG OF DRAGON』の行方は?

スタジオの解散に伴い、最も懸念されているのがデビュー作として準備されていた大型タイトル『GANG OF DRAGON』の扱いについてです。
作品のスペックと注目度
『GANG OF DRAGON』は、発表当時から国内外のゲーマーから熱い視線を浴びていました。
作品の基本スペックは以下の通りです。
| 詳細スペック・内容 | |
| タイトル | GANG OF DRAGON |
| 舞台設定 | 東京・新宿歌舞伎町 |
| 主演(キャスト) | マ・ドンソク(シン・ジソン役) |
| ジャンル | 本格アクションアドベンチャー |
| プラットフォーム | PC(Steam)他 |
| 映像・特徴 | フォトリアルなグラフィック、重厚なカットシーン、 リアルな裏社会の描写 |
韓国の大人気アクションスターであるマ・ドンソク氏を主演に抜擢し、歌舞伎町を再現した舞台で暴れ回るアクションアドベンチャーというコンセプトは、まさに名越氏の得意分野であり、大きな話題を呼びました。
今後のリリース見通し(開発中止の可能性)
現在もSteamのストアページ自体は閲覧可能で、発売予定日は「Coming soon」と表記されたままとなっています。
しかし、開発の主体であった名越スタジオが解散し、親会社からの資金供給も停止している以上、1本もゲームをリリースできないまま開発中止(未発売)となる可能性が極めて高い状況です。
パブリッシング権を引き継ぐ別のパブリッシャーが現れない限り、本作が世に出る可能性はほぼ潰えたと言わざるを得ません。
ネット・SNSの反応
官報での公告掲載により解散が決定打となって以降、X(旧Twitter)や各種掲示板、ニュースのコメント欄では多岐にわたる意見が飛び交っています。主なネットの声の傾向を4つのカテゴリに分けてまとめました。
| 主な意見とユーザーのコメント | |
| お蔵入りを惜しむ声 | 「マ・ドンソク主演のゲームをやれると楽しみにしていたのに悲しい」 「ギャングオブドラゴン、めちゃくちゃ面白そうだったから本当に残念」 「PVのクオリティが高かっただけに遊んでみたかった」 |
| 1本も出せなかったことへの困惑 | 「結局1本もゲームを出せずに終わってしまうのか…」 「スタジオ設立から数年かけて何がしたかったんだろう」 「発表から解散までのスピード感が凄すぎて困惑している」 |
| 業界構造・独立に対する考察 | 「海外資本(NetEase等)に依存する怖さを改めて実感した」 「大手から独立した大物クリエイターの厳しさを感じる」 「作家的クリエイター中心の独立スタジオが今の時代一番厳しいのかもしれない」 |
| クリエイター・スタッフへの応援 | 「巻き込まれた開発スタッフの皆さんが無事に再就職できることを願う」 「名越さんの次のステージでの挑戦を楽しみに待っています」 |
期待していたゲームが「幻の作品」になってしまったことへのショックや悲痛な叫びが多く見られる一方で、パブリッシャーからの資金引き揚げや大手メーカーからの独立リスクといった「ゲーム業界の厳しい構造」について冷ややかに分析する声も目立っています。
まとめ
2022年の本格始動から約5年弱、名越スタジオはデビュー作『GANG OF DRAGON』を1本もリリースすることなく解散という残念な結果を迎えることとなりました。
中国メガパブリッシャーの投資戦略の変更や資金提供の停止など、巨大資本に依存したスタジオ運営の難しさが浮き彫りとなった今回のニュース。
期待作がお蔵入りとなってしまったことはゲーマーにとって大きな痛手ですが、名越稔洋氏をはじめとする実力派クリエイターや現場のスタッフたちが、今後どのような場所で再起を図るのか、その動向を静かに見守りましょう。



