『阪神電鉄』の車両の色はなぜ『巨人と同じオレンジ色』なの?【月曜から夜ふかし 】

テレビ

10月6日 月曜 22:00 ~日テレで放送される『月曜から夜ふかし』で
阪神電鉄の電車の色はなぜ巨人と同じオレンジ色」なのかが話題になるようです。

確かに阪神といえば、トラのカラーが連想されますが
ライバル色のオレンジなのはどうしてなのでしょうか?

ちょっと気になったので、番組放送前に調べてみました。

阪神電鉄とは

阪神電気鉄道は、大阪と神戸を結ぶ鉄道路線を中心に事業を展開する大手私鉄です。

主な路線として、大阪梅田駅と元町駅(神戸市)を結ぶ阪神本線などがあります。

出典:阪神電気鉄道株式会社

また、単なる鉄道会社に留まらず、沿線での不動産事業や
阪神甲子園球場の運営、阪神タイガースの親会社としての
スポーツ・レジャー事業など、幅広い分野を手掛ける“総合生活企業”です。

出典:阪神電気鉄道株式会社

特に、プロ野球球団の親会社であることから
その車両の色がタイガースのライバル球団である
巨人のチームカラーを連想させるオレンジ色である点が
たびたび話題になります。

なぜ車両の色がオレンジなのか

阪神電車の車両の色がオレンジ色になった背景には、
阪神・淡路大震災と、それに伴うイメージの一新が大きく関係しています。

塗装変更の経緯

長らく、阪神電車の急行系車両は
クリーム色と赤色の塗装が標準でした。
しかし、1995年の阪神・淡路大震災で多くの車両が被災・廃車となります。

この震災を乗り越え、新しい時代の阪神をイメージするために
新車両では塗装が大胆に変更されました。

1995年以降の普通系車両
水色(アレグロブルー)と白色(シルキーグレー)の組み合わせに。
これは「震災を乗り越えての再出発」の意味が込められています。

2001年の急行系車両(9300系)
上部がオレンジ色(ブレストオレンジ)
下部が白色(シルキーベージュ)のツートンカラーがデビューしました。

これは、従来の「急行系は暖色系」という伝統を引き継ぎつつ
普通系車両の寒色系に対応する暖色系の明るい塗装として採用されたものです。
このオレンジ色(ブレストオレンジ)の塗装は、その後
他の急行系車両にも波及し、阪神なんば線を経由して
近鉄線に乗り入れる1000系にも採用されました。

このように、阪神電鉄の車両がオレンジ色になったのは、
「震災を乗り越え、明るい塗装でイメージアップを図る」ための措置であり
巨人軍のチームカラーを意図したものではないことがわかります。

実は2両だけある虎色電車

「タイガースカラーの電車はないのか」という
阪神ファンの長年の声に応える形で2020年6月には
武庫川線に黄色と黒色の「タイガース号」がデビューしています。

これは1編成2両のみの運行ですが
甲子園球場やタイガースを強く意識したデザインとなっており
ファン待望の車両です。

株主総会でも質問が

急行系車両のオレンジ色の塗装は、
たびたび株主総会でも話題になります。
過去にこんなやり取りがあったことが紹介されています。

株主:「阪神電車はジャイアンツカラーをやめて、青や紫にしてはどうか」

経営側:「阪神・淡路大震災以降、明るい色にしていこうと。オレンジ色にしているということです。今後もいろいろ検討していきたい」

引用:朝日新聞

2017年には「ライバル会社の色は変えられないか」「気分が悪い」といった意見が
また2018年には「タイガース色(黄色)のほうがいい」といった声が株主から上がっており
このオレンジ色がタイガースファンにとって気になる色であったことが、よくわかります。

色々な声

やはり多くの人が、阪神電鉄のオレンジカラーに違和感を感じているようですね…

まとめ

阪神電鉄の急行系車両にオレンジ色が採用されたのは
阪神タイガースのライバルである巨人軍のチームカラーを意識したものではなく
阪神・淡路大震災後のイメージ一新を目的としたものでした。

従来の急行系車両の暖色系という伝統を引き継ぎつつ
「明るい未来」をイメージした結果、オレンジ色が選ばれたのです。

しかし、タイガースファンからは長年
ジャイアンツカラーだ」という意見が出ており
株主総会でも質問が挙がるほどの議論の的となっています。

ネットの意見も違和感を感じている人が多いので
特にタイガースファンにとっては
あまり気持ちの良いものではないようですね。

今回は『月曜から夜ふかし』で話題にされる
「阪神電鉄の電車の色はなぜ巨人と同じオレンジ色」なのか?
を調べてみたでした。

では!

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