マンガワンで何があった?漫画家たちの配信停止騒動と「常人仮面」との関係は?

雑記

最近、X(旧Twitter)上で「マンガワンでの配信を停止します」という漫画家からの宣言が相次ぎ、
ネット上で大きな話題となっています。

小学館の対応や声明に対して非難の声が集まり、読者やファンにも戸惑いが広がっています。

本記事では、「そもそもマンガワンとは何か?」「マンガワンでいったい何があったのか?」という疑問について、
これまでの経緯や騒動の根本的な理由を分かりやすく解説します。

マンガワンとは?小学館が運営する大人気漫画アプリ

「マンガワン」とは、大手出版社の小学館が運営している
スマートフォン向けのコミック配信アプリです。


2014年にサービスが開始されて以来、数千万ダウンロードを記録し、国内でもトップクラスの人気を誇る漫画アプリとして知られています。

「裏サンデー」からの連載作品をはじめ、少年向け、少女向け、青年向けなど幅広いジャンルのオリジナル作品や、小学館の過去の名作などが無料で読めるシステムが特徴です。

多くの新人漫画家がデビューを果たし、またベテラン作家の新たな活躍の場としても機能してきた、非常に影響力の大きいプラットフォームです。

しかし、そんな巨大な漫画アプリで今、異例の事態が起きています。

マンガワンで何があった?漫画家たちの配信停止宣言が相次ぐ事態に

2024年2月27日頃から、マンガワンで作品を連載・配信している現役の漫画家たちが、
次々と「自身の作品の配信を停止する」とSNS上で発表し始めました。


たとえば、「ねこ、はじめました」を連載中の漫画家・環方このみ氏は、次回の更新予定だった最新話について「現在配信の停止を申し入れている」と発表し、それが「個人の感情に基づく個人的な判断」であることを明言しました。

また、「99%サキュバスちゃん」の白石ユキ氏をはじめ、水瀬藍氏、蜜樹みこ氏、島袋ユミ氏など、
第一線で活躍する複数の人気漫画家たちが、同様にマンガワンでの作品配信を取り下げる方針を明らかにしました。

通常、出版社と契約して連載している漫画家が、自ら配信停止を申し入れることは極めて異例です。


なぜこのような事態に発展してしまったのでしょうか。

騒動の引き金となった「常人仮面」原作者の過去とは

多くの漫画家が怒りと不信感をあらわにした根本的な原因は、
マンガワンで連載されていた漫画「常人仮面」の原作者である「一路一(いちろ はじめ)」氏の
過去の事件と、それに対する編集部の対応にあります。

一路一氏はかつて、「山本章一」という名義で「堕天作戦」という作品を連載していました。
しかし2020年に未成年者への性加害の疑いで逮捕・略式起訴され、罰金刑を受けて連載中止となっていました。

さらにネット上では、この件で「1100万円の賠償命令が下りた」といった情報も広く拡散されています。

問題視されているのは、マンガワン編集部がこの事実を把握していながら、2022年に氏の名義を「一路一」へと変更させ、素性を隠した状態で「常人仮面」の連載を新たにスタートさせていたという点です。

作画を担当する漫画家や読者に対して、重大な犯罪歴を隠蔽して新連載を組んでいたという事実が明るみに出たことで、倫理的な観点から激しい批判が巻き起こりました。

小学館・マンガワン編集部の声明と批判される理由

この事態を受け、マンガワン編集部は2月27日にアプリ上で声明を発表しました。

内容は、「常人仮面」の配信を停止すること、そして原作者である一路一氏の起用判断と確認体制に問題があったことを認め、謝罪するものでした。

しかし、この声明がさらに火に油を注ぐ結果となってしまいました。

なぜなら、声明文の中では「一路一氏が過去に起こした未成年への性加害」という事件の具体的な背景について一切触れられておらず、非常に曖昧な表現にとどまっていたからです。


ネット上や読者からは、

「なぜ名義を変えてまで連載させたのかという経緯の説明がない」

「説明責任を果たしていない」

「再発防止のための具体的なプロセスや案が全く示されていない」

と、隠蔽体質を疑う声厳しい非難が殺到することになりました。

マンガワンからの声明


多くの漫画家からあがる悲痛な声と今後の影響

今回の問題は、単に一つの作品の配信停止にとどまらず、
漫画業界全体のシステムや「出版社への信頼」を根底から揺るがすものとなっています。

マンガワンで配信をしていない漫画家のさかき氏は、「今後小学館との仕事を一切引き受けない」と強い言葉で宣言しました。

「知らないうちに性犯罪者と協力関係にさせられ、犯罪が明るみに出たら自分の描いた漫画が打ち切られて終わる。
本当に無理」
という悲痛な心境を吐露しています。

これは、作画を担当する漫画家が理不尽にすべての被害に遭う構造への強い恐怖と怒りを示しています

また、「金色のガッシュ!!2」の作者である雷句誠氏も「マンガワンの事件。本当に残念です。気分が落ち込みますね」と落胆のコメントを投稿。

少年サンデー」で連載中の福地翼氏も、「被害に遭われた方やご家族、迷惑を被った作家さんたちに寄り添った声明が出されることを願います」と訴えました。

まとめ:信頼回復への道のりは険しい

今回のマンガワンでの配信停止騒動は、未成年への性加害という重大な犯罪歴を持つ原作者を、名義変更によって再び起用した編集部の倫理観と、その後の不誠実とも取れる声明・対応が引き起こしたものです。

漫画家たちが自らの作品の配信を停止するという重い決断を下したのは、読者や被害者への配慮、そして出版社に対する強い不信感の表れと言えます。

小学館およびマンガワン編集部が今後、被害者や作画担当者をはじめとする関係者にどう寄り添い、具体的な再発防止策と納得のいく説明を行うのか。
一度失われた「作家と読者からの信頼」を取り戻すための対応が、強く求められています。

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