皆さんは、皆地笠(みなちがさ)をご存じですか?
ヒノキを薄いひも状にして編んだ帽子で、熊野古道ではよく、語り部さんがかぶっています。
この皆地笠、現在作っているのは日本でも貴重な職人さんらしく
そんな貴重なものどこで手に入るのか?と思い、今回、皆地笠はどこで買えるのか?を調べてみました。
興味のある方、是非読んでみて下さい。
皆地笠(みなちがさ)とは
皆地笠は、和歌山県田辺市本宮町の皆地地区で、平安時代から伝わる伝統的な笠です。

その特徴的なとんがり頭の美しい形状は、熊野古道を歩く人々の旅の安全を見守ってきた、歴史ある装束の一部です。
素材と機能性
皆地笠は、地元産のヒノキを薄く削り、ひも状にしたものを丁寧に編み上げて作られています。


単なる帽子ではなく、その製法と素材から来る実用性の高さが評価されています。

- 驚きの軽さ
- 非常に軽く、長時間かぶっていても負担になりません。
- 優れた通気性
- 笠の内側には「笠台」と呼ばれる空間を作る構造があり
頭と笠の間に隙間ができるため、風通しがよく蒸れにくいのが特徴です。
- 笠の内側には「笠台」と呼ばれる空間を作る構造があり
- 高い防水性
- ヒノキに含まれる油分によって水を通しにくく
また広いつばが肩のあたりまで雨に濡れるのを防ぐため、雨具としても非常に優秀です。
- ヒノキに含まれる油分によって水を通しにくく
実用品としての機能性はもちろん、その精巧で美しい作りから、工芸品としても人気が高く
旅の記念やインテリアとして買い求める人も多くいます。
皆地笠(みなちがさ)は、どこで買える?

皆地笠の製作技術を持つ職人さんは非常に限られており、大量生産ができない貴重な伝統工芸品です。
そのため、購入できる場所は限られています。
現在、皆地笠を正規に取り扱っているのは、主に熊野古道周辺の以下の3か所の売店のみです。
1.道の駅「熊野古道中辺路」


熊野古道中辺路
〒646-1402
和歌山県田辺市中辺路町近露2474-1
0739-65-0671
営業時間
9:00~17:00
道の駅「熊野古道中辺路」より
ここ、道の駅「熊野古道中辺路」は世界遺産の熊野古道と国道311号との接点に立地しており、熊野古道を歩く人とドライバー両者の休憩の地としてにぎわいます。
周辺には花山法皇の旅姿を模したとされる可愛らしい牛馬童子像や後鳥羽上皇が歌会を催したとされる近露王子など歴史豊かな場所で、熊野古道とのアクセスには絶好のポイントです。引用:国土交通省近畿地方整備局
2.道の駅「奥熊野古道ほんぐう」


奥熊野古道ほんぐう
〒647-1743
和歌山県田辺市本宮町伏拝904-4
0735-43-0911
営業時間
9:00~18:30
道の駅「奥熊野古道ほんぐう」より
ここ、道の駅「奥熊野古道ほんぐう」の立地する田辺市本宮地域は和歌山県の南東部に位置し、北に果無山脈、南に大塔山系と平均標高400mの山々に囲まれ、北東部から南東部にかけて熊野川が流れる山間の静かな町です。
2004年7月、紀伊山地の霊場と参詣道としてユネスコの世界文化遺産に登録された地域の核心エリアで、ほとんどの熊野古道(参詣道)は、熊野本宮へと通じています。
また、町域の一部は、吉野熊野国立公園に指定され、四季折々の自然が楽しめます。引用:国土交通省近畿地方整備局
3.とりいの店


とりいの店
和歌山県田辺市本宮町本宮195-3
(熊野本宮大社瑞鳳殿内)
TEL:0735-42-0977
FAX:0735-42-0978
携帯:090-2599-0977
営業時間 10:00~16:00 (木曜定休)
※但し、荷物搬送等で不在となる場合があります。
ご了承くださいませ。
とりいの店より
熊野本宮大社入り口のすぐ脇にお店を構え、古道歩きの荷物の搬送サービスをしています。
店内では、Tシャツや木札などオリジナルグッズを販売。
店主は元熊野本宮館館長で、サンティアゴ巡礼道も歩いた経験があります。引用:熊野古道コンシェルジュ

価格は一つ8,500円程度(最新の価格は各店に確認願います)と決して安価ではありませんが、代々受け継がれてきた伝統の技と、職人さんの魂が込められた逸品です。
生産数に限りがあるため、訪問した際に必ず在庫があるとは限りません。
確実に手に入れたい場合は、事前に販売状況を確認することをおすすめします。
皆地笠(みなちがさ)を創る職人
皆地笠の伝統と技術を、現代においてただ一人守り続けてきたのが、芝安雄(しばやすお)さんです。

皆地笠作りは、かつて地域の中で分業されていましたが、芝さんはそのすべての工程を一手に引き継ぎ、長年にわたり現役の職人として笠を作り続けてきました。
芝さんは、2021年1月に100歳を迎えられた際にも、その制作への情熱は衰えることがなかったと伝えられています。
平安時代から脈々と受け継がれてきた伝統の技を今に伝える芝さんの皆地笠は、単なる実用品ではなく、熊野の歴史と職人の魂が込められた、大変貴重な日本の工芸品です。
芝安雄(しばやすお)さんプロフィール
- 大正10年生まれ、本宮町皆地出身。
- 特産品の皆地笠をはじめ、茶道具の炭斗(すみとり)や花器を手掛ける桧細工の職人。
- 先代である芝さんの父も、祖父もこの地で細工師として活躍し、3代目を継承。
- 桧とともに育ち、遊びの中で技と知識を修得。
- 原材料である桧の見立てから採取、細工をするための“ひよ”づくり、細工まで、現在、伝統の技を伝えるのは芝さんただひとり。
- 皆地笠のほか、比叡山の千日回峰の行者がかぶる「阿闍梨(あじゃり)笠」なども手掛け、各方面で高く評価されている。
- 1978年に県名匠表彰、1985年に黄綬褒章、2016年には田辺市文化賞などを受賞。

芝さんに後継者誕生
皆地笠(みなちがさ)を、長年、芝安雄さんが唯一の職人として守り続けてきました。
しかし、2024年、芝さん(当時103歳)が体力の衰えから制作を断念する中
20年ほど前から芝さんに師事していた梅崎健一さん(65歳)が後継者となりました。
梅崎健一さんと奥様

梅崎さんは昨年定年を機に皆地笠作りへ本格的に取り組み始め、すでに制作・販売を始めています。
芝さんは伝統が途絶えずに済んだことを心から喜び、梅崎さんも「芝さんの名に恥じないよう完成度を上げ、この伝統を未来につなげたい」と決意を新たにしています。
梅崎さんは2024年4月から皆地笠作りに本格的に専念しています。
まとめ
今回わかったことは、、
- 皆地笠(みなちがさ)は、熊野古道に伝わる平安時代からの伝統工芸品で
ヒノキ製で軽く、通気性と防水性に優れています。 - 現在、制作が職人さん一人に限られているため
道の駅「熊野古道中辺路」、道の駅「奥熊野古道ほんぐう」、「とりいの店」の3か所でのみ購入が可能です。 - この伝統技術は、ただ一人の職人、芝安雄さんによって現代に受け継がれてきた。
- 2024年に梅崎健一さん(65歳)が後継者となり皆地笠作りに本格的に専念している。
熊野古道へ旅をされる際には、ぜひこの貴重な皆地笠を手に取り、その歴史と職人の技を感じてみてください。
旅の思い出をより一層深めてくれることでしょう。

結婚式の式場や学歴、職業は?-1-120x68.png)
で腸活火鍋・値段や予約方法は?-1-120x68.png)
皆地笠の通販は、公式には行われていません。
そのため実店舗での入手が基本となります。