5月18日に放送されたテレビ朝日系のバラエティ番組『あのちゃんねる』での、あのちゃんによる特定タレントへの「嫌い発言」が大きな波紋を呼んでいます。
名指しされたタレントの鈴木紗理奈さんがSNS上で強い不快感を表明したことで事態は急展開を迎え、ついにテレビ朝日が公式に謝罪文を出す事態へと発展しました。
本来はバラエティ番組の一企画に過ぎなかったはずのやり取りが、なぜここまで大きな騒動となってしまったのでしょうか。
事の発端と経緯を振り返りつつ、あのちゃんの今後の仕事への影響について考えていきたいと思います。
「あのちゃんに嫌われると美味しい」の一人歩き
今回の騒動を紐解く上で欠かせないのが、あのちゃんとタレントのベッキーさんとの関係性です。
あのちゃんは以前から、自身のラジオ番組などでベッキーさんを「次に嫌いな人」「苦手な芸能人」として挙げていました。
しかし、これは決して一方的な誹謗中傷ではありませんでした。
ベッキーさんがあのちゃんの番組にゲスト出演し、お互いに「共演NG」と公言し合うなど、両者了承済みのいわば「プロレス的なやり取り」として成立していたのです。
このやり取りが話題を呼んだ結果、ベッキーさんのメディア露出や仕事が増加するという現象が起こりました。
あのちゃんに『1番嫌い』って言われてるのにあのちゃんねるにめっちゃ出てくれるベッキー強ない?
— ミツ@仕事×恋愛 (@mitsu20190908) May 22, 2026
『嫌い』って言われてることを笑いやPVに変えてる所にバラエティタレントとして高いスキルを感じる。 pic.twitter.com/pUd5PZKKJy
さらに、昨年6月にはテレビ番組で「あのちゃんに嫌われたい」という企画まで誕生。
熊田曜子さん、鈴木奈々さん、小倉優子さんといったバラエティに長けたタレントたちが出演し、あのちゃんからいかに「ガチで嫌われるか」を競うという特異なコーナーが放送されたほどです。
こうした成功体験から、番組制作サイドには「あのちゃんに嫌われる=タレントとして美味しい」という独自のバラエティの文脈、あるいは過信ができあがっていたと考えられます。
今回の企画も、その延長線上で安易に用意されたものだったことが容易に推測できます。
鈴木紗理奈には通用しなかった「嫌い発言」
しかし、制作側が過信していたこの内輪のノリは、今回名指しされた鈴木紗理奈さんには全く通用しませんでした。
放送後の5月20日、鈴木さんは自身のInstagramのストーリーズを更新。
「私が出てもない番組で、嫌いな芸能人の名前は?という質問で
普通に鈴木紗理奈、とあるタレントさんに私の名前出されてた」と言及し
「普通にショックやし、共演してない時に言うとか意味わからん」
「普通にいじめやん」と
強い言葉で不快感をあらわにしました。
テレビ関係者が指摘するように、ベッキーさんと鈴木紗理奈さんでは、芸能界におけるキャラクターも立ち位置も大きく異なります。
鈴木さんは現在、情報番組のコメンテーターとして確固たる地位を築いており、物事に対してストレートで筋の通った発言をすることで多くの視聴者から支持を集めています。
事前の了承もなく、関係性も構築されていない相手からの唐突な発言を「バラエティの美味しいノリ」として受け流す理由はありません。
さらに、この反論を受けてネット上ではあのちゃんに対する批判が殺到しました。
あのちゃん自身が過去に学生時代にいじめを受け、不登校を経験したことを公言していたため
「自分はいじめられていたのに、他人にはそういうことをするのか」「いじめをやる側の人間になってしまったのか」といった厳しい声が相次ぎ、結果的にあのちゃん自身の評価を大きく下げる形となってしまいました。
テレ朝が謝罪へ
事態を重く見たテレビ朝日は、5月22日に公式コメントを発表し、謝罪に至りました。
テレ朝側のコメントでは、「今回の放送では、番組スタッフの配慮が足りず、鈴木紗理奈様に不快な思いをさせてしまったことについて深く反省しております」と、第一に鈴木紗理奈さんに対する謝罪の意を示しました。
さらに注目すべきは、「あくまでも番組上の企画・演出によるもので、あの様にとっても本意ではない状況を招いてしまいました」と付け加えられている点です。
つまり、今回の発言はあのちゃんの個人的な悪意による発信というよりも、番組側が用意した悪ノリの企画・演出に乗せられた結果であったことを強調し、あのちゃんを庇う姿勢を見せています。
現在、テレビ朝日は鈴木紗理奈さんの所属事務所と直接やり取りを行い、事態の収拾を図っているようです。
今回の一件であのちゃんの今後活動への影響は?
それでは、今回の騒動があのちゃんの今後の活動にどのような影響を与えるのでしょうか。
まず考えられるのは、「毒舌・ぶっちゃけキャラ」としての軌道修正を迫られるという点です。
あのちゃんは、その独特なキャラクターと忖度のない真っ直ぐな発言が若者を中心に支持され、バラエティ番組に引っ張りだこになりました。
しかし、今回の件で「人の悪口で笑いを取る」というネガティブなイメージがついてしまったことは否めません。
いじめ被害を乗り越えた「芯の強さ」を評価していた層からの失望は大きく、好感度の低下は避けられないでしょう。
一方で、テレビ朝日の謝罪文からもわかるように、テレビ局側はあのちゃんを「行き過ぎた演出の被害者」という側面も含めて守ろうとしています。
そのため、今回の件を理由に直ちにレギュラー番組を降板させられたり、芸能界から干されたりといった致命的なペナルティに直結する可能性は低いと考えられます。
ただし、コンプライアンスが厳しく問われる現在のテレビ業界において、演者に他者への過激な発言を促すような企画は今後タブー視されるでしょう。
あのちゃん自身も、他者への言及にはこれまで以上に慎重にならざるを得ず、彼女の持ち味であった「予測不能な危うさ」が制限される可能性があります。
今後のバラエティ番組で、彼女がどのような新しい立ち回りを見せていくのかが問われることになります。
まとめ
今回の『あのちゃんねる』での騒動は、「嫌われると美味しい」という一部の成功体験に味を占め、相手のキャラクターや関係性を無視して過激な演出に走った番組制作側の過信と慢心が招いた結果と言えます。
バラエティ番組における「いじり」と「いじめ」の境界線は非常に曖昧であり、視聴者の目線も年々厳しくなっています。
あのちゃん自身も、番組の演出とはいえ不用意な発言をしてしまったことで、大切な視聴者の信頼を一部失ってしまいました。
この一件が、テレビ局全体の番組づくりのあり方や、タレントのコンプライアンス意識を見直す重要な契機となることは間違いありません。
あのちゃんがこの逆風をどう受け止め、今後の活動に繋げていくのか‥
引き続き注目していきましょう!

