新宿区の小学校ではしか集団感染!原因とすぐできる予防策を解説

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東京都新宿区の小学校で、はしか(麻疹)の集団感染が発生しました。

児童と教職員合わせて18人が感染、学年閉鎖いう厳しい措置が取られています。
非常に強い感染力を持つはしかは、決して過去の病気ではなく、私たちの身近に潜む脅威です。

本記事では、今回の集団感染の概要を振り返りつつ、海外渡航歴がないのになぜ感染が広がったのか
その考えられる感染原因を徹底的に解説します。

ご自身や家族を守るために今すぐできる確実な予防方法についてもまとめましたので
感染拡大を防ぐための参考にしてください。

新宿区の小学校ではしか(麻疹)集団感染が発生!現在の状況

児童と教職員18人が感染、迅速な学年閉鎖措置

東京都は21日、新宿区内の小学校ではしか(麻疹)の集団感染が確認されたと発表しました。

都の保健医療局の報告によると、最初の感染者が確認されたのは今月9日のことです。
その後の迅速な疫学調査によって集団発生が判明し、感染者は10代の児童と40代の教職員の計18名にのぼることが明らかになりました。

事態を重く見た同校は、感染拡大を少しでも防ぐために20日から特定の学年を対象に学年閉鎖を実施しています。

現在、保健所も接触者への連絡や健康観察を急ピッチで進めており、地域全体での封じ込めに全力を挙げています。

12年ぶりの学年閉鎖!都内で急増するはしか患者

驚くべきことに、都内の学校ではしかによる学年閉鎖が行われるのは2014年以来、実に12年ぶりの事態となります。

さらに気がかりなのは、都内全体での感染の広がりです。
今年に入ってから今月21日までに、都内で確認されたはしかの患者数はすでに計180人に達しています。

はしかは一時、国内での排除状態にあるとされていましたが、この数字は、はしかの感染がかつてないスピードで私たちの生活圏内に再び広がりつつあることを明確に示しています。

直近の海外渡航歴はなし!なぜ感染した?考えられる3つの原因

今回の集団感染の報道において最も注目すべき点は、感染した18人全員に「直近の海外渡航歴がなかった」という事実です。

通常、はしかは海外からの持ち込み(輸入症例)によって国内で発生するケースが多いとされていますが、なぜ国内の小学校でこれほどの集団感染が起きてしまったのでしょうか。

考えられる主な原因を3つに分けて解説します。

1. インフルエンザを凌ぐ「空気感染」の脅威

はしかウイルスの最も恐ろしい特徴は、その驚異的な感染力にあります。飛沫感染や接触感染だけでなく、新型コロナウイルスやインフルエンザでは起こりにくい「空気感染」によっても広がります。

免疫を持たない人が感染者と同じ部屋にいた場合、ほぼ100%の確率で感染すると言われるほど強力です。

学校という空間は、子どもたちが長時間にわたって密閉された教室で集団生活を送るため、一度ウイルスが持ち込まれると、空気感染によって一気に燃え広がりやすい環境なのです。

2. 街中に潜む「二次感染・三次感染」の連鎖

感染者全員に直近の海外渡航歴がないということは、彼らが直接海外でウイルスに感染したわけではないことを意味します。

つまり、海外で感染して帰国した人から、国内のどこかで二次感染、三次感染と連鎖的に広がり、それが今回の小学校にまで到達した可能性が極めて高いと考えられます。

はしかは潜伏期間中(発症の1〜2日前)から他人にうつす感染力を持っています。

そのため、感染者がまだ自分ではしかだと気づかずに街中を移動したり、公共交通機関を利用したりする間に、すれ違っただけの免疫のない人へとウイルスがリレーされてしまったと推測されます。

3. ワクチン接種の未完了と「免疫の隙間」

はしかの流行を社会全体で防ぐには、集団免疫として95%以上の高いワクチン接種率が必要だとされています。

しかし、さまざまな事情でワクチン接種の機会を逃してしまったり、推奨されている2回の接種を完了しておらず1回しか受けていなかったりする「感受性者(免疫を十分に持たない人)」が一定数存在します。

また、過去にワクチンを接種していても、時間の経過とともにワクチンの効果が低下しているケースもあります。

こうした「免疫の隙間」を持つ人たちが学校などの特定の集団内に集まっていたことが、集団発生の引き金になったと考えられます。

はしか(麻疹)から身を守る!確実な予防方法と対策

はしかには、発症後にウイルスを直接退治する特効薬は存在しません。

対症療法しかなく、肺炎や中耳炎、さらには命に関わる脳炎などの重篤な合併症を引き起こすリスクもあります。

だからこそ、感染する前に予防することが何よりも重要です。

家庭で今すぐ確認・実行できる確実な対策をご紹介します。

1. 唯一にして最大の防御策「ワクチン接種」

東京都も強く呼びかけている通り、はしかの予防において最も有効で確実な方法は「麻疹風疹混合(MR)ワクチン」の接種です。

現在、日本の定期接種では「1歳児(第1期)」と「小学校就学前の1年間(第2期)」の合計2回接種が推奨されています。

はしかワクチンは、1回の接種で約95%、2回の接種で約99%という高い確率で免疫を獲得できる非常に優秀なワクチンです。

ワクチンを接種することで、もし感染しても発症を防いだり、重症化を予防したりする効果が期待できます。

2. 母子健康手帳で「2回接種」の履歴を確認する

まずは、ご自身やご家族、特にお子さんの「母子健康手帳」を開き、はしかのワクチン(MRワクチンや麻疹単独ワクチン)を確実に2回接種しているか確認してください。

もし、接種歴が不明な場合や1回しか受けていない場合、あるいはご自身がはしかにかかった確実な記録がない場合は、かかりつけの医療機関に相談しましょう。

必要に応じて抗体検査を受けたり、任意でのワクチン追加接種を検討することが、自衛のための第一歩です。

3. 疑わしい症状が出たら「必ず事前に電話」を

はしかの初期症状は、38度前後の発熱、咳、鼻水、目の充血(結膜炎)など、一般的な風邪と非常に似ています。
数日後に口の中の粘膜に白い斑点(コプリック斑)が現れ、その後、高熱とともに全身に赤い発疹が広がります。

万が一「はしかかもしれない」と思われる症状が出た場合は、決して直接病院の待合室へ駆け込んではいけません。

空気感染で他の患者さんにうつしてしまう非常に高い危険性があります。

必ず事前に医療機関や保健所へ電話で連絡をし、はしかの疑いがあることを伝えた上で、指示された時間と経路で受診してください。移動時には公共交通機関の利用を控える配慮も必須です。

まとめ:はしかの脅威を正しく恐れ、予防行動の徹底を

新宿区の小学校で発生した12年ぶりの学年閉鎖を伴うはしかの集団感染は、「はしかは過去の病気ではない」という現実を私たちに突きつけています。

渡航歴のない人々の間で感染が広がっている今の状況は、いつ誰がどこで感染の連鎖に巻き込まれてもおかしくないことを示唆しています。

空気感染するはしかに対しては、手洗いやマスクといった日常的な感染対策だけでは限界があります。

自分自身と大切な家族、そして社会全体を重症化や感染拡大から守るためには、ワクチンの接種歴を確認し、適切な免疫を備えておくことが唯一の対抗手段です。

今一度、手元の母子手帳を確認し、必要な予防アクションを速やかに起こしましょう。

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